今回の現場では、既存のスレート屋根に対して屋根カバー工法を実施しました。
既存屋根の状態を確認したうえで、新しい屋根材を既存屋根の上から施工することで、屋根を撤去することなく改修を行いました。屋根全体の納まりや各部の取り合いにも注意しながら、施工していきました。
また、屋根工事とあわせて外壁塗装も実施しました。
屋根カバー工法と外壁塗装を組み合わせることで、既存住宅の外観を大きく変えながら、住まいを長く維持するためのメンテナンスを行うことができます。
1.現場調査(施工前)
施工前の屋根はスレート屋根で、経年劣化により色あせや傷みが見られる状態でした。また、外壁の塗装面も色あせしている状態でした。
屋根はヴィクセン(Antique Brown / アンティークブラウン)によるカバー工法で施工し、外壁のサイディングは塗装工事を行います。


屋根葺き材「ヴィクセン」のご紹介
ヴィクセンは、ガルバリウム鋼板に天然石粒を施した屋根材です。
特徴のひとつは、軽量であること。
1㎡あたり約6.5kgと軽く、建物への負担を抑えられる屋根材です。
また、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するカバー工法にも対応しています。
天然石粒の仕上げによる独特の風合いも魅力で、洋風の住宅にもよく合います。
「屋根を新しくしたいけれど、今の屋根を撤去するのは大変……」
そんな場合の選択肢のひとつとして、ヴィクセンはおすすめできる屋根材です。




今回こちらの現場で使用する屋根葺き材の色は、(Antique Brown / アンティークブラウン)になります。
出典:株式会社ルーフタイルグループジャパン|ROOF TILE GROUP JAPAN LTD.
屋根カバー工法(ヴィクセン)を使用した施工事例記事


2.足場組設置
工事に先立ち、まずは作業用の足場を設置しました。
屋上での作業は高所作業となるため、作業員の安全を確保するとともに、
資材の搬入や施工を安全かつスムーズに進められるよう、
適切な作業環境を整えてから工事を開始します。



3. 換気棟撤去からルーフィング施工まで|屋根カバー工法の下地施工
既存屋根の上に新しい屋根材を施工するための下準備を行います。
まずは、既存の換気棟を撤去します。


換気棟を撤去した後、既存屋根の状態を確認し、屋根先端部分に新たに唐草を取り付けます。
粘着式アスファルトルーフィングの施工
粘着式アスファルトルーフィングは、屋根材の下に施工する防水シートです。



屋根材だけでは防ぎきれない雨水の侵入に対して、屋根の下で二次防水の役割を果たします。
施工する際は、ルーフィングを屋根面に合わせてしっかりと貼り付け、しわや浮きが発生しないよう注意して施工します。
今回は。屋根葺きを行う前準備として、以下の順番で施工を行いました。
① 既存換気棟の撤去
② 唐草の取り付け
③ 粘着式アスファルトルーフィングの施工
4. 棟包み取付前の捨て板施工|捨て板で雨水の流れをつくる
粘着式アスファルトルーフィングの施工が完了したら、次は棟包みの捨て板を設置していきます。



捨て板は、主に棟包みやなど、雨水が入り込みやすい箇所に設置します。
屋根に降った雨水は、基本的には屋根の勾配に沿って下へ流れていきます。しかし、寄棟の棟包み、壁との取り合い部分の水切りなどは形状が複雑なため、雨水が溜まったり、屋根材の隙間から内部へ入り込んだりする可能性があります。
そこで捨て板を適切に設置し、万が一雨水が内部に入り込んだ場合でも、捨て板を伝って下へ排出できるような納まりをつくります。また、ビスなどで役物を固定する場合は打込み後、その上からコーキングをして雨水の侵入を防止します。
5.屋根葺き材の施工へ
唐草の取り付け、粘着式アスファルトルーフィングの敷設、さらに寄棟の下地となる捨て板の施工までが完了しました。
下地となる各工程を確実に仕上げたことで、屋根材を施工するための準備が整いました。
ここから、いよいよヴィクセンを使用した屋根葺き材の施工へと移ります。下地の状態や納まりを確認しながら、屋根材を正確に割り付け、順番に施工していきます。



6. 棟下地と棟包みの施工|屋根葺き工事もいよいよ大詰め!
屋根葺き工事もいよいよ大詰めです。
棟下地の取り付けが完了した後、その上から棟包みをかぶせて施工していきます。
棟部分は屋根の頂部にあたるため、雨水の浸入を防ぎ、屋根全体の耐候性を確保するうえで重要な部分です。下地との納まりを確認しながら、棟包みを適切に施工して仕上げていきます。





7.雨樋の取替工事|ファインスケア NF-Ⅰ型 ブラックで外観もすっきりスタイリッシュに!
屋根の葺き替え工事が終わり、続いて雨樋の取替工事を行いました。
既設の軒樋・竪樋を撤去し、新しい雨樋へ交換しています。
今回使用したのは、パナソニック製「ファインスケア NF-Ⅰ型」です。
カラーは、建物全体を引き締めるブラックを採用しました。
屋根との相性も良く、落ち着いた印象に仕上がっています。



ファインスケア NF-Ⅰ型は、軒先になじむすっきりとしたデザインが特長です。
屋根や鼻隠しとの一体感があり、雨樋だけが目立ちにくい形状になっています。
樹脂製でありながら、表面は落ち着いた質感で上品な仕上がりです。
見た目の美しさだけでなく、雨樋としての機能性もしっかり備えています。
デザイン性と使いやすさを両立した雨樋としておすすめできる製品です。


今回はブラックを採用したことで、軒先がより引き締まりました。
直線的ですっきりとした形状が、建物をシャープでスタイリッシュな印象に見せてくれます。
雨樋を交換するだけでも、建物全体の雰囲気は大きく変わります。
機能面を改善しながら、外観もきれいに整えられるのが雨樋交換のメリットです。
今回も見た目と機能性の両方を兼ね備えた仕上がりとなりました。
8.雨樋取替工事完了後の社内検査・清掃・足場撤去|外回りまでしっかり最終確認!
雨樋の取替工事が完了した後は、弊社にて各施工箇所の最終検査を行います。
屋根や雨樋まわりに施工不良や納まりの不備がないか、一つひとつ確認していきます
その後、工事中に発生した細かなゴミや汚れをしっかり清掃し、足場を撤去します。
足場撤去後には、建物の外回りをもう一度確認し、外壁や屋根まわりに問題がないか最終チェックを行います。
すべての確認が完了したところで、今回の屋根・雨樋改修工事は無事完了となります。
施工前現況写真




施工後完了写真




最後まで記事をご覧いただき、ありがとうございました。
これからも施工の様子や住まいに役立つ情報をお届けしてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
当社では、高度な板金技術を持つ専門スタッフが、
「屋根・外壁点検」および「雨漏り調査」を無料で承っております。
※大掛かりな調査が必要な場合のみ、事前に内容をご説明したうえで費用をご相談させていただく場合がございます。


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