今回は、屋根カバー工法と外壁木部の塗装工事を行いました。
施工前の屋根はスレート屋根で、経年劣化により色あせや傷みが見られる状態でした。また、外壁木部も塗装が薄くなっておりました。
屋根はヴィクセンによるカバー工法で施工し、外壁木部は塗装工事を行いました。
現場調査(施工前)
今回は、屋根カバー工法と外壁木部の塗装工事を行いました。
施工前の屋根はスレート屋根で、経年劣化により色あせや傷みが見られる状態でした。また、外壁木部も塗装が薄くなっておりました。
屋根はヴィクセン(German Black / ジャーマンブラック)によるカバー工法で施工し、外壁木部は塗装工事を行います。


屋根葺き材「ヴィクセン」のご紹介
ヴィクセンは、ガルバリウム鋼板に天然石粒を施した屋根材です。
特徴のひとつは、軽量であること。
1㎡あたり約6.5kgと軽く、建物への負担を抑えられる屋根材です。
また、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を施工するカバー工法にも対応しています。
天然石粒の仕上げによる独特の風合いも魅力で、洋風の住宅にもよく合います。
「屋根を新しくしたいけれど、今の屋根を撤去するのは大変……」
そんな場合の選択肢のひとつとして、ヴィクセンはおすすめできる屋根材です。




出典: 株式会社ルーフタイルグループジャパン弊社で
弊社で行ったヴィクセン施工事例


実際に使用する屋根材を建物全体写真に反映|完成後のイメージをより分かりやすくご提案
弊社では、屋根材の色を決める際に、お客様が完成後のイメージをできるだけ分かりやすく思い浮かべられるよう、ドローンで撮影したご自宅全体の写真に、施工予定の屋根材を合成したイメージ画像をご用意しています。
屋根材を使用した場合の完成イメージ写真による打合せ



実際のお住まいの写真を使って見ていただくことで、カタログや小さな色見本だけでは少し分かりにくい、外壁との色の相性や建物全体のバランス、工事が終わったあとの雰囲気まで、よりイメージしやすいようお手伝いさせていただいています。
1.足場組設置
工事に先立ち、まずは作業用の足場を設置しました。
屋上での作業は高所作業となるため、作業員の安全を確保するとともに、
資材の搬入や施工を安全かつスムーズに進められるよう、
適切な作業環境を整えてから工事を開始します。



2. 換気棟撤去からルーフィング施工まで|屋根カバー工法の下地施工
既存屋根の上に新しい屋根材を施工するための下準備を行います。
まずは、既存の換気棟を撤去します。


換気棟を撤去した後、既存屋根の状態を確認し、屋根先端部分に新たに唐草を取り付けます。
唐草を取り付ける理由
唐草は、屋根の軒先部分に取り付ける重要な部材です。


屋根を流れてきた雨水を軒先へ適切に導くとともに、屋根材の端部を納め、雨水が屋根内部へ回り込むのを防ぐ役割があります。
そのため、屋根材を施工する前に、唐草を正しい位置・納まりで取り付けておくことが重要です。
唐草の取り付けが完了したら、次に粘着式アスファルトルーフィングを既存屋根の上から施工します。
粘着式アスファルトルーフィングの施工
粘着式アスファルトルーフィングは、屋根材の下に施工する防水シートです。



屋根材だけでは防ぎきれない雨水の侵入に対して、屋根の下で二次防水の役割を果たします。
施工する際は、ルーフィングを屋根面に合わせてしっかりと貼り付け、しわや浮きが発生しないよう注意して施工します。
今回は。屋根葺きを行う前準備として、以下の順番で施工を行いました。
① 既存換気棟の撤去
② 唐草の取り付け
③ 粘着式アスファルトルーフィングの施工
3. トップライト・壁際の雨仕舞い|捨て板で雨水の流れをつくる
粘着式アスファルトルーフィングの施工が完了したら、次は捨て板を設置していきます。
捨て板は、主にトップライト周りや壁との取り合い部分など、雨水が入り込みやすい箇所に設置します。
屋根に降った雨水は、基本的には屋根の勾配に沿って下へ流れていきます。しかし、トップライトや煙突、壁との取り合い部分などは形状が複雑なため、雨水が溜まったり、屋根材の隙間から内部へ入り込んだりする可能性があります。
そこで捨て板を適切に設置し、万が一雨水が内部に入り込んだ場合でも、捨て板を伝って下へ排出できるような納まりをつくります。
雨水の流れを考えて施工する
特にトップライトや煙突の周囲は、屋根の中でも雨漏りの原因となりやすい部分です。




そのため、上部から流れてきた雨水がどのように下へ流れるのか、また、隙間から雨水が入り込んだ場合にどのような経路で排出されるのかを考えながら、捨て板を施工していきます。
ただ部材を取り付けるのではなく、雨水の流れを想像しながら納まりをつくることが重要です。



屋根の防水は「雨水を入れない」ことだけではなく、万が一入り込んだ場合にも、安全に外へ排出できる仕組みをつくることが大切です。
普段は屋根材に隠れて見えなくなる部分ですが、こうした細かな納まりの積み重ねが、雨漏りを防ぐための重要な施工につながります。
4.屋根葺きに伴い、雪止め金具の取付|冬場の安全を守ります!
屋根の施工が進み、屋根材の施工に伴って雪止め金具を取り付けていきます。


雪止め金具を設置することで、屋根に積もった雪を受け止め、雪が一気に落下するのを防ぎながら、徐々に落ちるようにする役割があります。
特に、屋根の下に通路や設備、車などがある場合は、雪の落下による破損や事故を防ぐためにも重要な部材です。
ビクセンは、一般的な屋根勾配であれば、基本的に雪止め金具を設置する必要はありません。
その理由は、ビクセンの表面に施されている石粒が雪止めの役割を果たし、屋根に積もった雪が一気に滑り落ちるのを抑える効果があるためです。
ただし、今回の現場は一般的な屋根よりも勾配が急だったため、雪の落下をより確実に防ぐ必要があると判断し、雪止め金具を設置しました。
雪止め金具の取り付けも、屋根工事の大切な工程
屋根は雨を防ぐだけではなく、地域によっては雪への対策も重要になります。
普段はあまり意識しない部材ですが、冬場の安全を守るためにも、雪止め金具は大切な役割を担っています。
今回の施工を通して、屋根は「屋根材を張って終わり」ではなく、その地域の気候や建物周辺の環境まで考えて施工することが大切だと思います。

5. 屋根葺き工事も後半戦!|破風板・鼻隠しを板金で仕上げます。
屋根葺き工事もいよいよ大詰めです。

次は破風板(はふいた)や鼻隠しなど、屋根の端の部分を板金で仕上げていきます。


まず、破風板の表面にコンパネを張り付けて、その上に破風包みの下地を施工し、板金で包んで仕上げていきます。
「破風」と「鼻隠し」って何?
普段あまり聞かない「破風」という言葉ですが、これは屋根の 妻側(屋根の斜めになっている側面)にある部分のことです。
「破風」という名前には、風を破るという意味があります。
屋根の側面から吹き込む風を受け止め、屋根を守る役割があることから、この名前が付いたと言われています。
一方、鼻隠しは、屋根の軒先側にある部材です。
「鼻」は建物の先端部分を表しており、屋根の先端を隠すように取り付けられることから「鼻隠し」と呼ばれています。
どちらも屋根の端部を保護するだけでなく、建物の見た目を整える大切な部分です。

今回の施工では、これらの部分を板金で包むことで、雨風から下地を守りながら、屋根全体をきれいに仕上げていきます。


6. 屋根工事もいよいよ最終工程!換気棟とケラバ包みを仕上げます
換気棟を取り付ける前に、屋根内部の空気を外へ逃がすための換気部材を取り付け、その上から換気棟を取り付けるため、板金加工した下地をかぶせて仕上げていきます。



屋根の内部には、屋根と下地の間に空気層が設けられていることがあります。
夏場は屋根が太陽の熱を受けることで、この空気層の中にも熱がこもります。
そこで換気棟を設けることで、屋根内部にたまった暖かい空気を外へ排出し、屋根内部の熱や湿気を逃がすことができます。



結果として、屋根内部の環境を整え、室内の温度上昇を抑えることにもつながります。
屋根の上から見ると小さな部材ですが、建物の快適性を保つためには重要な役割を持っています。
いよいよ完成が見えてきました。最後まで細かな部分を確認しながら、丁寧に仕上げていきます。
7. 屋根工事もついに完了!最後は軒どいの復旧と外回りの清掃
屋根葺き作業や板金の仕上げがすべて終わったら、いよいよ工事完了に向けた最終工程です。
最後に、工事のために一度取り外していた既設軒どいを復旧します。
屋根工事が終わったからといって、これで作業終了ではありません。取り外した既設の軒どいを元の状態に戻し、雨水がきちんと流れることを確認します。

軒どいの復旧が終わったら、次は足場の撤去です。
足場を解体した後は、建物の外回りを確認しながら清掃を行います。
工事中に使用した材料や道具などを片付け、周囲にゴミや端材が残っていないかもしっかり確認します。最後に荷物を元の場所へ戻し、外回りをきれいに整えて、今回の工事が完了しました。
今回の施工では、屋根材の施工だけでなく、雨仕舞い、雪止め、破風・鼻隠し、換気棟など、さまざまな工程を行いました。
最後の清掃や片付けまで終えて、ようやく本当の意味での 「工事完了」 です。
施工前現況写真



施工後完了写真



一つひとつの工程を経験する中で、屋根工事は見える部分だけではなく、見えなくなる下地や細かな納まり、そして最後の仕上げまで、すべてが大切なんだと学びました。
当社では、高度な板金技術を持つ専門スタッフが、
「屋根・外壁点検」および「雨漏り調査」を無料で承っております。
※大掛かりな調査が必要な場合のみ、事前に内容をご説明したうえで費用をご相談させていただく場合がございます。


まずは現状を知ることから始めませんか?お気軽にお問い合わせくださいね🎵

















