鶴弥 三州瓦・防災瓦

粘土瓦の強みに耐震性、
耐風性を加えた災害に強い瓦

株式会社鶴弥は、伝統的な三州瓦ブランドを取り扱う国内最大手の粘土瓦メーカー。
鶴弥の主力製品である防災瓦「スーパートライ110」シリーズは、災害に弱いというイメージのあった粘土瓦に、耐震、耐風、防水などの機能を付加した粘土瓦で、国内販売実績No.1を誇る屋根材です。

今回は鶴弥の防災瓦について、特長を交えてご紹介します。

目次

鶴弥の防災瓦4つの特長

1. 耐風性・耐震性

昔の瓦は形が不揃いだったため、瓦と瓦を合わせた時のガタつきを防ぐために土を瓦の下に敷く「土葺き工法」が一般的でした。釘打ちなしで葺かれた屋根も多く、瓦は葺き土の上に置かれているだけの、不安定な状態でした。

この古い工法で施工された瓦屋根が地震や台風の時に崩れることが多かったため、瓦屋根は災害に弱いというイメージに繋がってしまったのですね。

「スーパーロック工法」でズレない、飛ばない

スーパーロック工法」は、鶴弥オリジナルの工夫を施した工法です。
下の瓦のハイパーアームと上の瓦のアンダーロックが噛み合うことで、上下の瓦同士がしっかりと連結されます。さらに瓦は釘で固定しますので、ズレや浮きに強く、強風時の飛散を防ぎます。
愛知県三河窯業試験場で行った耐風圧性能試験でもその強さが証明されています。

「ガイドライン工法」で崩れない

ガイドライン工法」とは、科学的データに基づいた耐震性、耐風性の高い工法です。
災害の影響を受けやすい屋根棟部をパッキン付きの専用金具などで垂木にしっかりと固定し、瓦のズレや脱落を防ぎます。
防災瓦とガイドライン工法の組み合わせで、より地震・強風に強い屋根になります。

屋根の重量が最大60%も軽量に

従来の土葺き工法の土が屋根の重量を重くする一因でした。
鶴弥の防災瓦では、屋根重量が土葺き工法の約半分の軽さになりますので、建物の躯体にかかる負担を減少し、地震時のリスクを減らします。

2. 30年後も美しい、粘土瓦ならではの耐久性

鶴弥の防災瓦は粘土に釉薬をかけて焼成されています。

この釉薬によってお茶碗や湯飲みと同じように表面がツルツルのガラス質で覆われるため、色褪せや色落ちがなく、汚れも付きにくいため、長い間美しさを保つことができます。

3. メンテナンス不要で経済的

瓦は他の屋根材に比べて高い…そんなご意見もあるかと思います。

確かに粘土瓦の初期費用は化粧スレートなど他の屋根材と比べると高いです。
しかし、ガラス質の被膜で表面が覆われた防災瓦は、変色も変質もしにくいため、塗り替えなどのメンテナンスが必要ありません。

屋根面積100㎡での、メンテナンスコストシミュレーション

上の図は鶴弥の粘土瓦と化粧スレートのメンテナンスコストをシミュレーションした表です。

防災瓦は初期費用は高いかもしれませんが、20年、30年という長い目で見ると維持費がかからず、コストパフォーマンスに優れた屋根材であることが分かると思います。

4. 瓦の断熱効果と遮熱瓦で快適に

瓦屋根特有の優れた断熱効果

化粧スレートや金属などの他の屋根材と比べて、元々素材自体の断熱性が高いのが粘土瓦。
これに加えて、瓦葺きの工法が瓦屋根の断熱性能を高めています。
瓦の場合、厚みのある瓦と瓦を重ねて葺いていきますので、野地板と瓦の間に空気層ができます。
この空気層のおかげで瓦屋根は通気性が良く、外の熱気や冷気が室内に伝わりにくくなります。冷暖房効果も高まりますので、光熱費を抑えられますね。

釉薬に遮熱成分を含んだ遮熱瓦

スーパートライ110シリーズの中には、瓦の釉薬に遮熱成分を含むことで赤外線を効果的に反射し、遮熱機能を高めた瓦もあります。(クールブラック・クールブラウン・アンティックブラウンS・サマースノー)

下の画像は、夏場の遮熱瓦クールブラウンと化粧スレート(茶)の表面温度を測定したものです。

なんと、遮熱瓦の方が13℃も低いことが確認できました。
夏の強烈な日射を反射して、熱が室内に伝わるのを抑制しますので、冷房効果も上がり節約につながります。

豊富な商品ラインナップ

伝統的な日本建築に限らず、洋風、南欧風、シンプルモダン、現代和風、純和風と、現代のどのような建物にも自然とマッチするよう、豊富なデザインとカラーバリエーションで展開されています。

まとめ

洋風のF形防災瓦として、1999年に開発された「スーパートライ110」。以来20年以上にわたり累計で約9憶枚以上も販売されています。メンテナンスがほとんど必要ないというのはとても経済的ですね。デザインやカラーバリエーションも豊富な、鶴弥の防災瓦をぜひご検討ください。

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