【屋根板金工事】片面塗装・片面屋根カバー工事 M様邸①(岐阜県岐阜市)

施工前
施工後

今回は、雨漏りがしているとのお問合せをいただき工事をさせていただきました。

目次

現場調査に伺ったところ、谷樋と屋根の取り合い部分に雨水が溜まった際、『毛細管現象』が起き、

室内に雨水が侵入しているのが原因だということが分かりました。


こんにちは一級建築士の名和です🐭

ここでワンポイント解説✨✨✨

今回は、”毛細管現象”について

ご説明させていただきます!

毛細管現象とは、細い空間の中を液体が浸透していく物理現象です。

コップに挿したストローの中の液体がコップの液体の水位よりも上に吸い上げられ高くなってているのを見たことがあるのではないでしょうか。(※下のイメージ図参照)

こうした現象を『毛細管現象』と言うのですが、この現象が屋根にも起きることがあります。

※イメージ図
※イメージ図

よくある事例ですと、スレート屋根は通気性を高める為に屋根と屋根の重なりに小さな隙間を設けることがあるのですが、その隙間に汚れが溜まることでできた更にごく僅かな小さい隙間に雨水が侵入し、毛細管現象が起きることがあります。

また、塗料がその隙間を埋めてしまい毛細管現象を起こし雨漏りに繋がるケースもあります⚠

今回のM様邸は、谷樋と屋根との取り合い部で毛細管現象がおきていました。↓

現場調査

現場調査が終わり見積り書を提出📁

雨漏りを起こしている側の屋根はカバー工法で屋根を新しくし、もう片側の屋根は塗装をして補修するという方法でご提案させていただき工事に取り掛かりました。

工事に入る前に、軒先にコーティングをしました。

まずは綺麗にゴミやほこりを取り除き、清掃をします✨

清掃完了後、コーキングを施工していきました。

↑隙間が空いているのが分かりますね。

この隙間をコーキングで埋めていきました。

コーキング施工完了①
コーキング施工完了②

屋根の上での作業なので、作業員が安全に作業を進めていくためにも足場組をしっかりと設置します。

足場組設置状況
足場組設置完了

足場組設置完了後、屋根下地を施工する前に垂木を横に流してビスで打込んでいきました🔩

勾配のある屋根にはどんな形状の屋根にも必ず取付られているのが”垂木(たるき)”です。

頂上の棟木から垂らすように斜めに取り付けられることから、”垂木(たるき)”という名前がつけられたそうです😊

屋根の斜面に沿って縦に取り付けられる木材で、上記図のように垂木の上に野地板・防水紙・屋根材が固定され、建物全体の強度をさらに高める役割もあるので非常に重要な部分といえます⚠️

垂木施工①
垂木施工②

垂木設置設置完了後、コンパネ(野地板)を貼っていきました👷

屋根下地施工①
屋根下地施工②
屋根下地施工③

屋根下地を施工した後は、屋根下葺材(防水シート)を施工するのですが、その前に谷コイルを先に納めました。

今回は、谷コイルについてご説明させていただきます!

谷コイルは、Panasonicが製造・販売している『耐酸被覆鋼板』です。

※PanasonicHP参照

サビに強い芯材の表裏面と両端を、弾力性があり耐久性・耐候性・耐食性に優れた被覆層で包み込んだ構造で、どんな加工も手間いらずで簡単にできます♪

現場で職人さんが綺麗に納まるように加工して施工をします。

さすが職人さんですね✨

谷コイル加工
谷コイル加工完了
谷コイル施工

谷コイル施工完了後、屋根下葺材(防水シート)を施工していきました。

今回使用した防水シートは

高級改質アスファルトルーフィング SEタック2」です。

表面材に不織布を採用しているので、

強度が強く、高い防水性があるのが特徴です✨

ルーフィング貼り①
ルーフィング貼り②
ルーフィング貼り③

ルーフィング貼り施工完了後、ようやく屋根葺きの作業に入ります。

まずは、唐草を施工していきました。↓

唐草施工①
唐草施工②
唐草・破風包み施工

唐草施工完了後、屋根葺きをしていきました。

屋根葺き①
屋根葺き②

屋根本体の施工完了後、各役物の板金施工をしていきました。

▼棟板金納め

屋根立ち上げ後、ケミカル面戸・エプロン面戸・木下地を施工。

屋根立ち上げ(ケミカル面戸施工)
木下地・エプロン面戸施工

面戸施工完了後、コーキングで繋ぎ合わせていきます。

棟板金施工①
棟板金施工②
棟板金施工③
棟小口納め

▼各水切り板金納め

壁と屋根の取り合い部・屋根と谷樋の取り合い部の水切り板金も隙間なくきっちりと施工をしていきました。

水切り板金施工①
水切り板金施工②
水切り板金施工③

作業終了後に、綺麗に拭き上げ清掃して屋根のカバー工事は完了です🎵

拭き上げ作業

施工して終了ではなく、最後まで細かな点にも目を配り、丁寧に施工してくださっているのが分かりますね。

施工完了✨

これで、片側の屋根カバー工事は完了したので、次回はもう片側の『片側屋根塗装』をご紹介します‼

屋根塗装完了後、雪止め金具などの役物も新たに施工をし、全ての工事が完了となります!

全ての工事完了後の屋根全体の綺麗になった仕上がりも楽しみにしていてください‼

ひとまず、雨漏りの心配はなくなり私たちも安心です🎵

屋根材によって耐用年数は様々ですが、10年に1度は住宅点検をすることをお勧めしています💡

少しでも気になる点・不安な点がございましたらお気軽にご相談くださいね‼

詳しい詳細は、「屋根葺き替え・カバー工法」「屋根板金工事」をご覧ください🎶

次週へ続きます…☞お楽しみに…☻

代表取締役 名和修

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スタッフ池田

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