【防水工事】雨漏り対策　ベランダ塗装　防水工事　Ｋ様邸(揖斐郡揖斐川町)

2025年5月25日2025年6月4日

施工前

施工後

今回は、雨漏りがしているとのお問い合わせをいただきリフォーム工事をさせていただいた方の

バルコニーの防水工事の様子をご紹介いたします！

現場調査🔍

現場調査に伺ったところ、写真をご覧の通り経年劣化により

バルコニーの床面全体の黒ずみ・苔・カビが目立つ状態でした💦

雨の日に現場調査をしたのですが、
バルコニーに水溜まりができていました。
これはうまく雨水が排水されていないということです⚠

バルコニーの排水部分ですが、
雨水がうまく排水されていない為、
水が溜まっているのが分かります。

排水菅の中を見ましたら、
ゴミや埃などが固まって
詰まっている状態でした💦

室内にも天井部分に大きなシミができていました。

現場調査が終わり報告書と見積書を提出📝

下地が見えていたりひび割れを起こしたり、
バルコニーの防水層まで劣化が進んでいる状態ではないことから、
『FRP防水トップコートの塗り替え』をご提案させていただき工事に取り掛かりました。

こんにちは一級建築士の名和です🐭

ここでワンポイント解説✨✨✨

今回は、”FRP防水トップコートの塗り替え”について

ご説明させていただきます！

今回のFRP防水トップコートの塗り替えとは、
FRP防水の表面にある「保護塗膜（トップコート）」を新しく塗り直す作業です。
これは、防水層自体を新しく作るわけではなく、
「防水層を長持ちさせるためのメンテナンス」になります。

まず、バルコニー・ベランダの防水工事には主に４つの種類がございます。

工法	特徴	耐用年数	適した場所
ウレタン防水	液状のウレタンを塗って防水層を形成。狭い場所・複雑形状に対応可能	約10～13年	一般住宅のベランダ・バルコニー
FRP防水	繊維強化プラスチック。非常に強く、硬く仕上がる	約10～15年	強度重視・車両乗り入れ不可
シート防水	塩ビやゴムのシートを貼り付ける工法	約12～15年	比較的大きな面積（陸屋根など）
アスファルト防水	トーチなどで加熱して施工する。耐久性が高い	約15～20年	大型施設、屋上など

その中でも、今回のFRP防水は上記の表に記載されているとおり、
「繊維強化プラスチック」を使用した防水工事の方法です💡

✅FRP(繊維強化プラスチック)はどんな材料でできているのか？

ガラス繊維で強化されたプラスチック。
船・自動車・浴槽など、水に強くて壊れにくいものに使われています。

💡ではなぜ、トップコートの塗り替えが必要なのか？

バルコニーなどの屋外にある床は、日頃から雨風・紫外線などの影響を受けやすく
その分ダメージも大きくなる場所です。
そのダメージを軽減させてくれるのが”トップコート”なのです💡

トップコートは、防水層を守る「透明な盾」みたいなものです。

このトップコートが劣化すると、その下の防水層がむき出しになって傷みやすくなります。
その為、防水面を出来るだけ長く維持できるようにトップコートを塗布することが大切です‼

まず、塗装をする前に塗装する部分の清掃・研磨をしました。
汚れや劣化している塗膜の除去をし、
研磨を行うことで表面に微細な凹凸(傷)ができ、塗料がそこに入り込みやすくなります。
そうすることで新しいトップコートがしっかりと密着するようになります✨

まず、清掃・研磨する前のバルコニーの写真がこちらです📷↓

職人さんが手作業で隅々まで綺麗に作業をしてくれました。
清掃・研磨を終えたバルコニーの写真がこちらです📷↓

清掃・研磨しただけでも綺麗になっているのがよく分かりますね👀✨

清掃・研磨完了後、１回目のトップコート下塗り作業に入りました。

下塗り→上塗りと2回に分けて塗装することで、
「キレイな見た目 × 長持ちする防水性」が実現されます。

✅下塗りの役割

密着力の向上	下地（FRP防水層など）と上塗り塗料の接着剤のような役割をします。これがないと、塗料がすぐに剥がれてしまうことがあります。
吸い込み防止	下地が塗料を吸い込んでムラになるのを防ぎます。色ムラや塗装ムラの原因を減らします。
下地の調整	表面のざらつきや小さな凹凸をなだらかにし、上塗りの仕上がりをきれいにする。

下塗り作業完了後、2回目の上塗り作業に入り防水工事は完了です🎵

✅上塗りの役割

防水層の保護	紫外線、風雨、摩耗から防水層を守ります。
見た目（美観）	ツヤ・色・質感などの仕上がりを決定します。
耐久性の確保	耐候性・耐摩耗性などの性能を持ち、建物の寿命を延ばします。