今回は、ベランダのシート防水工事の現場です。
防水シートの施工に向けて、現場にはマットや固定金具、接着剤などが用意されていました。今回は、マットの敷設と固定金具の取り付けまでの様子にあわせて、それぞれの材料の役割を整理しました。
施工前の防水面と、新しく使うシート
施工前の防水面には、表面の汚れなどが見られました。新しい防水シートを施工する前には、既存の防水層の浮きや傷み、排水口まわりの状態を確認することが大切です。
今回用意されているのは、田島ルーフィングの「ビュートップU15」です。ガラスクロスを基材にした厚さ1.5mmの塩化ビニル樹脂系防水シートで、写真の製品はV-12(ライトグレー)です。




シートの下に敷く「Uマット200」
新しい防水シートの下には、緑色の「Uマット200」を敷きます。発泡ポリエチレン製の絶縁緩衝マットで、既存の防水層と新しいシートの間に入り、直接触れ合うのを防ぐ役割があります。
マットの表面には、固定金具の取り付け位置を確認するための目印が付いています。この上に固定金具を取り付け、防水シートを施工する準備を進めます。




絶縁緩衝マットとして使用
マットの仮固定と、固定金具の取り付け
マットを仮固定するときに使う材料が「ACボンド」です。敷いたマットの位置を保持するために使用します。
施工写真では、緑色のマットを敷いた面に、丸い固定金具が取り付けられています。材料と施工状況から、金具を介して防水シートを下地に固定する「機械的固定工法」の工程と考えられます。




シートを支える「UPディスク」と「UPアンカー50」
丸い金具は「UPディスク」です。表面が塩ビで覆われており、後から防水シートを接合する固定部材になります。
「UPアンカー50」は、ビスと樹脂製のプラグを組み合わせた固定用部材です。ディスクなどの金具を下地に留め、防水シートを支える部分をつくります。




周囲の納まりに使う、細長い「UP-1型」
丸いディスクに加えて、細長い「UP-1型」のプレートも用意されています。床面と立上りの取り合いなど、シートを線状に固定する部分に使う、塩ビで覆われた金具です。
面の途中を支えるディスクと、周囲の納まりに使うプレート。それぞれの形状と役割を確認すると、シートを固定する仕組みが分かりやすくなります。




立上りの接着と、端末の止水に使う材料
壁際などの立上り部分にシートを貼る際は、専用接着剤の「VTボンド」を使います。下地とシートを接着するための材料です。
「VTテープ」は、シートの端末部分に使うブチルゴム製の止水テープです。シートが終わる部分の止水を担い、端部の納まりを整えます。




シートをつなぐ溶着剤と、角を納めるコーナーパッチ
「溶着剤」は、シート同士の重ね合わせや、シートとディスク・プレートを接合するための材料です。接合部分を一体につなぎ、防水層をつくっていきます。
壁際のへこんだ角や出っ張った角には、「コーナーパッチ」を使います。角の形に合わせて成形された塩ビ製の部材で、複雑な形になる部分の防水を納める役割があります。




継ぎ目の端を仕上げる「Uシール」
「Uシール」は、シートの継ぎ目の端部に使う液状のシール材です。シート同士を接合した後、その端を処理して仕上げるために使用します。
写真の製品は、防水シートと同じV-12(ライトグレー)です。広い面だけでなく、継ぎ目や角、端末まで納めることが、防水工事の大切なポイントになります。


見えなくなる下準備から、施工の流れを理解する
今回の写真では、マットの敷設と固定金具の取り付けの様子を記録しています。この後は、防水シートの敷設・接合、立上りや角の処理、継ぎ目の仕上げへと進む流れになります。
防水シートの下に入るマットや固定金具、端部に使う接着剤やシール材にも、一つずつ役割があります。材料の名前と使う場所を結び付けながら、施工への理解を深めていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




















