今回は、屋根の点検に伺ったところ、冠瓦のズレが生じている部分があり補修・補強工事をさせていただきました👷
現場調査📷
現場調査に伺ったところ、冠瓦を固定する紐が緩み、ズレてしまっている状況でした💧
ワンポイント解説👌冠瓦(かんむりかわら)とは?
こんにちは一級建築士の名和です🐭
ここでワンポイント解説✨✨✨
今回は、”冠瓦(かんむりかわら)とは?”について
ご説明させていただきます!
瓦屋根の棟部分の拡大写真をご覧ください。(※左写真参照)
何枚も積み重なっている瓦の部分を”のし瓦”、
その”のし瓦”の一番上にあるかまぼこのような形をしている瓦を”冠瓦(かんむりかわら)”といいます。
この二つを合わせて”棟瓦(むねかわら)”と呼んでいます。
主に”冠瓦(かんむりかわら)”は雨水の侵入を防ぐ役割があります🌂
そして、この”冠瓦(かんむりかわら)”にはこんなにも種類があるのをご存知でしたか?👀👇
例として「紐伏間」と「素丸」の冠瓦の写真をご覧いただくと、見栄えも全然違うのがよく分かりますね😲
皆さんも、街中の様々なお家の屋根をご覧になってみてください🎵違いが分かると面白いですよ🎵
針金が切れてしまっている箇所↑
棟瓦がずれてしまっている箇所↑
←紐が緩んでしまっている箇所
調査報告📝
現場調査が終わり報告書と見積書を提出📝
ズレが生じている部分を放置しておくと、隙間から雨水が侵入し雨漏りの原因になったり、強風や地震などで落下するなどの二次災害に繋がる恐れがあります。
そのような事態にならない為にも、ズレの原因となった銅線を真っすぐになるように再固定して補強することをご提案させていただき工事に取り掛かりました。
針金再固定🔨施工完了✨
針金を再固定し、ズレ防止の為にコーキングして補強度を高め施工完了した写真がこちらです📷
これで雨漏りや落下などの心配もなくなりました😄🎵
ところで皆さんは、奈良県にある「元興寺」というお寺をご存知でしょうか…🏯
日本最古の寺院を起源に持ち、日本最古の瓦が今も葺かれているといわれている歴史あるお寺なのですが
なんと1400年も前の飛鳥時代からの瓦が今も尚残っているそうです‼驚きですよね👀
近年では、新築で建つ家のほとんどがガルバリウム屋根やスレート屋根などの板金屋根ばかりですが、
寿命でいうと瓦屋根は屋根材の中でも50年~80年と1番寿命が長い屋根素材なのです🌟
瓦に歴史が長くあるのがよく分かります。
※しかしながら、この耐用寿命はしっかりとメンテナンスを行っている場合です。
板金屋根の素材と比べ、重い(耐震面△)・コストがかかるといったデメリットはあるものの、瓦自体は寿命が長く耐久性には非常に優れているので、定期的にメンテナンスを行えばどの屋根材よりも長く維持できるわけです💡
皆さんのご自宅の瓦屋根の状態はいかがでしょうか。
寿命が長いから…とメンテナンスを怠っていると思わぬ二次被害に繋がってしまいます💧
少しでも不安を感じたら一度点検されることをお勧めしています!
長く使用できるように日頃のメンテナンスが大事です。
”屋根・外壁無料診断”も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください(^^♪
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