【新米スタッフの現場成長日記】vol.77 ベランダへの雨水対策|軒樋の新設と縦樋の取り付け

目次

ベランダへの雨水を受け止める、軒樋の新設工事

今回は、大屋根から落ちる雨水によって、ベランダに水が溜まりやすいとのご相談をいただき、ベランダ側の軒先に雨樋を新設しました。

軒樋で受けた雨水は、縦樋と下屋根に沿わせた配管を通して、玄関側の軒樋へ流す計画です。

使用した軒樋は、パナソニックの「ファインスケア NF-Ⅰ型」です。縦樋も色をそろえ、建物との見た目のまとまりを考えながら施工しました。

施工前の状況と使用する軒樋

落とし口の位置を決め、吊具を取り付け

最初に確認したのは、雨水を流す落とし口の位置です。下屋根には凹凸があるため、屋根材の谷の部分に配管を通せるよう、位置を決めました。

軒樋を支える部材には、ポリカーボネート製の高強度吊具を使用しています。冬に雪が積もる地域のため、今回の現場では取り付け間隔を450mm以内としました。

継手や落とし口と干渉しないように位置を確認し、基準となる吊具を取り付けます。その間をできるだけ均等に割り付け、水糸に合わせて雨水が落とし口へ流れる勾配を整えました。

吊具の位置確認と水勾配の調整

軒樋の端部に「止まり」を取り付け

軒樋の両端には、端から雨水が流れ出ないようにする「止まり」を取り付けました。

接着剤を塗って部材を差し込み、接合部に接着剤が回っているかを確認します。取り付け後に見えにくくなる部分も、納まりを確かめながら進めました。

止まりの準備と取り付け状況

軒樋に穴を開け、落とし口を取り付け

事前に決めておいた位置を確認し、ホールソーで落とし口の穴を開けました。

落とし口の部材に接着剤を塗り、軒樋を上下から挟むように取り付けて締め付けます。周囲の接着状態も確認しながら納めました。

落とし口の穴あけと取り付け状況

継手を取り付け、軒樋同士を接続

軒樋同士をつなぐ部分には、専用の継手を取り付けました。

接着剤は、塗布する幅がばらついたり途中で途切れたりしないように注意しました。継手を取り付けた後は、部材がきちんとはまっているかを確認しています。

継手への接着剤塗布と接続状況

下屋根の勾配に合わせて配管を調整

今回は、大屋根からの雨水を玄関側の軒樋へ流すため、下屋根の上に沿わせて配管します。

屋根の勾配に合わせられるよう、角度を調整できるエルボを使用しました。落とし口から縦樋につながる呼び樋も仮合わせし、接続位置や必要な長さを確認しました。

エルボの角度調整と呼び樋の仮合わせ

呼び樋・縦樋を組み立てて固定

採寸した寸法に合わせて部材を切り、呼び樋と縦樋を一つの形に組み立ててから、落とし口へ接続しました。

接合部分に必要な接着剤を塗り、仕上がり面へ余分にはみ出さないよう気を配りながら取り付けます。配管の向きや位置を合わせ、壁面の金具に固定しました。

配管の組み立てと取り付け状況

玄関側の軒樋へつながる排水経路が完成

軒樋と縦樋の取り付けが完了し、大屋根の雨水を、ベランダへ直接落とさず玄関側の軒樋へ導く経路が整いました。

下屋根の配管は屋根材の谷に沿わせて納めています。軒樋と縦樋の色もそろい、建物になじむ仕上がりになりました。

軒樋・縦樋の施工完了写真

自分で施工して分かった、一つひとつの作業の意味

今回、ファインスケア NF-Ⅰ型を自分で取り付けるのは初めてでした。

最近、同じタイプの軒樋を施工する現場で職人さんの作業を見ていたことが役に立ち、思っていたよりもスムーズに進められました。

実際に手を動かすと、吊具の位置を先に考える理由や、接着剤の塗り方に気を配る意味など、見ているときには分からなかった作業のつながりが理解できました。

これからも、職人さんから学んだことを自分の経験につなげ、一つひとつの作業を丁寧に行っていきたいと思います。

施工前・施工後写真

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今日も一日おつかれさまでした。明日もご安全に!

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